日本を代表する都市型の大会
一般市民ランナーにとっては約2年半ぶりとなるこの大会、参加される予定の方はそろそろ本格的にこの大会の行方が気になっているのではないでしょうか。
待ち望んだこの日本を代表する都市型の大きな大会に向けて、暑い夏場の練習もこなしつつ、雨の中も走り込み、最後の追い込みに入っている時期になるのかもしれませんね。
今回は様々な規制があり、参加者も準備に悩まされる大会ではありますが、コースも少し変更があり、いろいろな意味で「特別な大会」ということで楽しみにしていらっしゃる方も少なくないのではないかと思われます。
開催の可否まであと約2週間
この大会の開催の可否が「大会開催1ヶ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合や・・・」となっているため、緊急事態宣言は今のところ9月12日までとされていますが、このところの状況を見ていると、「ロックダウン」などの声も上がっているため解除されるのは難しいのではないかと容易に想像ができてしまいますね。
そうなってくると開催1ヶ月前にあたる9月17日が開催可否の発表となるのでしょう。
返金と権利について
そこで気になってくるのが返金や権利についてです。これまでも何度もエントリーしては中止というランナー泣かせの状況が続き、余計な出費ばかりが増えてしまい心を悩ます方も少なからずおられると思います。
そこで、改めて大会規約を見直してみました。
それがこちらです。
新型コロナウイルス感染症等の影響による主催者側が大会を中止にした場合、9月17日の時点で「中止」が発表されれば参加費の20%の返金(返金手数料は20%内に含まれるため3,300円の返金から手数料を引いた分が返金の対象となります。)と、東京マラソン2023大会の出走権利がいただけるということになりますが、もし発表が9月18日以降になった場合は返金が0%となり、東京マラソン2023大会の出走権利の移行だけになってしまいます。
ホテルや手荷物預かりの予約をしている方はキャンセルの手間もかかってしまいますね。忘れないように早めに連絡しておきましょう。
それとPCR検査キットも手数料を差し引いた金額が返金されるようです。
経済を取るのか、安全をとるのか
オリンピック。パラリンピックも行ったことですし、もしかしたら経済を優先して、なんらかの形で開催に漕ぎ着けるかもしれませんし(エリートランナーのみとか)、やはり安全面を考慮して開催中止にするかもしれませんし、どちらを優先させるかといったところでしょうか。
無難に考えますと、先日茨城県で10月18日に予定されていた「水戸黄門漫遊マラソン」に続いて、11月14日の開催を予定していた「岡山マラソン2021」も開催を断念しましたし、その方向が濃く考えられますね。
2023大会がベター?
出走を心待ちにされていた一般市民ランナーの方は今回の大会が中止となった場合でも、2023大会に出走できる権利を有するというのは、東京マラソンファンの方にとっては嬉しいことかもしれませんね。きっと2023年にはコロナも収束していますでしょうし、大会を心から楽しむことができるかもしれませんし、自己新記録に挑戦できる最高のチャンスになるかもしれません。
しかし、今回しかチャンスがない方や、2年後までランニングを続けていられないかもしれないという方には本当に残念な結果になるかもしれません。
ドミノ倒し
やっと今シーズから(2シーズンぶり?)に都市型の大会が少しづつ開催されようとしていた中の日本の判断基準となるような「東京マラソン」がもし想像通り中止という結果になってしまうと、また各地での都市型の大会は開始を断念せざるを得なくなってきますね。
先日「名古屋ウイメンズ2022」のエントリーが開始されたばかりですが、どうなってしまうことやら心配です。
私自身も来年の「東京マラソン2022」や「静岡マラソン2022」などの都市型の大会に参加したいと思っていましたので、今シーズンも出走できないのかもしれないなと心しております。
まとめ
もう2週間程で大会開催の可否が発表されることとなります。大会に参加される方の目標はそれぞれだとは思いますが、もし開催されなかったとしても落ち込まないようにしてください。
東京オリンピック、そのために僕は走り出し、走り続けてきました。
ただ現在、不幸にも開催が危ぶまれています。
僕らは可哀想ですか?僕はそう思いません。東京に向けてこの7年間全力で走り続けてきた過去の記憶と成長は消えないからです。
マラソン・スポーツは目標を達成することに大きな喜びと価値があります。そしてそれと同じくらい、それ以上にプロセスに価値があると僕は信じています。
大迫傑 Instaguramuより
早く収束を。早く終息を。と願いながら、なかなか終息を迎えることのないこのコロナ禍。コロナ慣れもしてきている方も多いかと思われます。
しかし、くれぐれも健康には気をつけて(健康あってのマラソンでもありますし)、日々をお過ごしください。
今後は大会参加条件に「ワクチンパスポートを提示」という項目も入ってくることもあるかもしれませんね。