レース結果
Time 3:21:58
ゴールタイムだけではわからないかと思いますのでラップも記載しました、ペースは絵に描いたような撃沈ぶりで、歩いてゴールしました。
攻略編で30kmからが勝負だと自分で言っていました。しかし、、、
それは間違ってはいなかったのですが、そこに辿り着くまでの25km地点でよもやよもやの両脚が攣ってしまい、そこからズルズルと落ちていくパターン。
30km過ぎには脚も売り切れ、何度もリタイアを考えるほど。
ラップが急降下しています 笑
フルマラソンの恐ろしさ、ここにあり!
それでは、続きに興味のある方はレース状況を追っていきましょう。
失敗レースをしないための参考に。
スタート
スタート位置の整列は、設定時間より10分ほど早く始まりました(少し早めに行くことをお勧めします)。
都市型の大きな大会のような盛り上がりはなく、地元のお笑い芸人さんのトークで緊張をほぐしてもらってからのスタートです。
Start〜5km(21:52)
ペースは最初に設定していた、km/4:30で行きたいところ。
スタート直後、大勢のランナーにごぼう抜きされるが、落ち着いて、自分のペースで走ろうと。
ですが、やはりアドレナリンがでているのでしょう。最初の1kmを4:18。
2km移行ペースは落としてみるものの、4:20前後のペースにピタリと気持ちよくハマってしまい、このペースで押すことを選択。
振り返ればここから。。。
最初の5kmまでは上り基調。それでもペースは順調、とにかく30km以降に脚を残しておきたい一心で、エコな走りを心掛ける。
飛ばし過ぎず、抑え過ぎず10kmまではウォーミングアップと心掛け。
体調もよく、脚も気持ちよく動き、身体も暖まってきた感覚。
5〜10km(21:44)
5km〜10km手前までは下り基調。
スタートをしたスタジアムを左手に川沿いを走り、その利根川を渡る「大渡橋」を越えて、13km付近までの上りに向かいます。
心拍数もなだらかに上がっていき、冷静に落ち着いて脚を運び続ける。
とてもいい感じで、ウォーミングアップができた感覚。順調そのもの。
ただ、ちょっと陽射しがきついな。。
10〜15km(22:14)
一つ目のポイントと捉えていた約13km付近までの上り、ここをいかに脚を使わず、テンポは落とさず、進んでいけるかと考えていました。
とにかく前半〜30kmまでは脚をいかに残せるかに重きを置いて、エコな走りを続ける。それが今大会の私のメインと言えるようなテーマ。
実際の上りは想像していた以上に勾配があり、登りの後半は少しキツく感じる箇所もありましたが、それでも無理はせず、極めて冷静に淡々と脚を進めました。
暑さも感じていたため、11km付近の給水ポイントからは毎回頭から水をかぶり暑さ対策もしっかり。
そして、上りきった箇所にあるセブンイレブンのある信号機を左折。
ここから30km付近までの下り基調が始まります。
上りからすぐ下りが始まるので、今度はスピードを出し過ぎないよう気持ちを切り替えて巡行。
オーバーペースにならないように、かといって抑えすぎることによって脚に負担をかけないように。とにかく冷静に。
15km付近にある「イオンモール」ここが今回一番沿道での応援が多かったと思います。
コロナ禍で応援は禁止とされていてよくないこととは承知の上ですが、やはり応援していただけると嬉しいし、力になります。
15〜20km(21:50)
20kmまでは街の方へ向かっていきます。それまではやや単調な景色が続きますが、一定のペースを刻み淡々と脚を運ぶ。
ここの区間でも考えていたことは、エコな走りとリズム良く。
脚の疲労度を分析しながら、下り基調なので前もも(大腿四頭筋)ばかりに負担がかからないようにできるだけ負担は分散して。
20kmまでは本当に快調で、身体もあまり負担を感じることなく、かつ抑え気味な走りで、20km地点ではあまり疲労感はなく、「これならまだまだ全然行けるな。」と。
そう感じていました。全てにおいて順調そのもの。ただ、少し暑いな。。
20〜25km(22:31)
中間地点でのタイムは1:32:30。
少し設定より早いが、大会のアドレナリンと後半の登りに向けての貯金と思えば予定通り、むしろ順調すぎるほどのペース。
この区間では17号のニューイヤー駅伝のコースを走ることができるため、楽しみにしていたところ。
景色も街中になり、気分転換もすることができ、さぁいよいよ後半戦に突入だな。とはいえ30kmまでは高ぶる気持ちを抑え、常に一定のペースで巡行を心がける。
ところが、突然ここでアクシデントが発生25kmちょっと手前のエイドの辺りで突然左足のハムストリングス(太ももの裏)がつってしまい側道へ。左脚を伸ばしていると今度は右脚も。
思わず「なんで??こんなところで??」必死にハムストリングスを伸ばして脚を落ち着かせる。
一度走り始めるもまたすぐつってしまい、再び伸ばす。
「こんなに順調だったのになんでだろう?」
25〜30km(22:28)
約40秒ほどタイムロスをしてしまったこともあったが、走り出すとこれまでと同じペースで走れていたため気持ちを持ち直して、走り続ける。
よし、まだ行けそうだな。よかった。
ところが、『ガクン!』「あれ??なにこれ?身体が動かない。」あまりにも突然襲いかかってきた疲労?
この時28km付近。「まだ14km残ってるのに、やばいなこれ。なんだ?どうなってるんだ?」
そして30km付近では「もぅ無理。リタイアしよう。」心の声に躊躇がない。「えっ!?なんで?リタイア?」と、もう一人の自分。
確かに、冷静に分析してみてもこの身体の異変は普通じゃないぞ。
「この状態で残り12kmは無理だよ。」とまた心の声。
それに対して「確かに。」と思う自分。
「いや、リタイアはしたくない。こんなに順調だったのに。」と思う自分。
ペースは一気に下降。
さて、自分どうする??
そんな対話を繰り返しながらなんとか30kmを通過。
この時、完全にスイッチが切れたような状態に。全身に力が入らないような感覚。
30〜35km(25:01)
ここからが勝負。サイクリングコースを終えるまでは落ち着いて、そこを越えてからが本番。
ずっと、そう自分に言い聞かせていたはずの自分は今、この時、正直もぅ走れない状態に。。。
そして気がつくと、頭痛(熱中症)、両手の痺れ、空腹。30kmを過ぎて最後のジェルを口にする。
身体は相変わらず動かないが、リタイアはできればしたくないという思いが勝り、頭を切り替え30km走+jogということにしよう。タイムは諦めよう。
そう自分に言い聞かせ、リズムをjogに。
きつい中もひたすらkm/5:00ちょっとでjogをしていると身体が少し楽に。
景色を見る余裕はないが、このままなんとか行けるかも。と。
しかし、今思い返してみればこの区間はきっと最後に飲んだジェルが効いていた時間帯だったのだと思います。
お腹がすいた。。
お腹が空き過ぎて何か食べたくて仕方がない。でも食べるものがないという恐怖感が襲ってくる。。
35〜40km(27:16)
いよいよポイントとと想定していたサイクリングコースへ。
ここをリズム良くのりこえて、最後ゴールまでの旅。
のはずが、ただでさえ動かない身体にムチを打って辿り着いたここまでの道。
絶対に歩かない!自分にそう言い聞かせ3箇所のアップダウンをなんとか乗り切る。
空腹感が襲いかかってくる。食べ物が欲しい。しかしなにも持っていない。このことのに恐怖を感じる。
給水を一つ取り水を頭からかぶり、もう一つカップを手に取り顔にも。ところが顔にかけたものが水かと思いきやスポーツドリンク。
思わず「ポカリかよっ!」と自分にツッコミ 笑
まだなんとか行ける!
ところが38km地点。また身体が動かなくなる。今度はやばい。
ただえさえ限界を超えていたのに更に追い討ちをかけるような極度な疲労感(恐らく最後のジェルが切れたのだと思う)。
今回はかなりきつい。それでも走り続けたい。なんとかここまできた。あと少しだ。
もう、目標は完走になっていた。
〜ゴール(17:01)
40kmをなんとか越えると、残り2.195km
あと少し。ところが身体が本当に動かない。
遂に歩みを止める。両脚が悲鳴をあげている。「もぅ座り込みたい。」
少し走るが、また止まる。歩きたくはないから休憩をする。ストレッチを繰り返し、また走る。しかしまたすぐ止まる。
そして、このままだとゴールできない。そう感じた私は、遂に立ち止まらないで歩いてでもいいからゴールへ進むことを選択。
悔しいが他に選択肢がなかった。
少し走っては立ち止まり。また歩き。それの繰り返し。
競技場はもぅ目の前なのに脚はいうことを効かない。
いったい何人のランナーに抜かれていっただろう。
しかし、悔しいけど脚が動かない。。
なんとか競技場に入るも両脚がつってしまい走れない。ここまできたのに。
悔しさもあるが競技場に入っても歩いて、最後は両手を上げてゴール。
これまでにない過酷なレースとなってしまった。
最後の2.195kmは17分。
練習不足やオーバーペースという状況は認めるが、ハンガーノックや熱中症、ミネラル不足もあったのではないだろうか。
2年振りの大会といこともあって、2年前までと同じ準備ではいけなかったのかもしれない。
振り返り
試合後5日経っても、太もも全体の筋肉痛が取れませんでした。フルマラソンを始めてここまで酷い状態になったのは初めてです。
どれだけ脚を酷使したのかがわかります。
そして、今回の大失速の原因は何だったのかを自分なりに分析をしてみました。
・練習不足とオーバーペース(1番の要因ですね)
・陽射し(ずっと気にしてはいたが、熱さと発汗による電解質の欠如(給水所で毎回水は飲んでいたが、スポーツドリンクやミネラルを含むものを一切摂取していなかった))
・熱中症による頭痛(給水の水は毎回頭からかけていた)
・エネルギージェルやレース前の保食(久々のレースだったため、これくらいでいいだろう)が足りていなかった事によるハンガーノック症状
・筋肉痛の状態から判明したことだが、13km~30km付近までの約17kmの下りという状況を走ったことがなかったため、ペースを上げないようにと心がけて走っていたものの、ずっとブレーキをかけ続けていたような状態による前モモ(大腿四頭筋)への負担がとても大きかったということ(経験不足)。
ホテル
今回は「サンカント」というビジネスホテルに宿泊しました。
ウェルカムコーヒーやウォーターサーバーの水は飲み放題で加湿器や空気清浄機、マクラなども無料で貸し出しています。
私は今回食事は頼まなかったのですが、1階に居酒屋のような料理店があり、そこで夕食や朝食を摂ることができるそうで、味も美味しいとのクチコミもありました。
室内も設備も問題なく、コスパもよかったため、トータルでよいホテルだと感じました。また利用しても良いと思えるホテルでした。
ただ、立地条件に少し不便を感じ、最後まで悩んだのが当日のスタジアムに行くまでの方法でした。
立地としては前橋駅から1.2km(徒歩15分)、正田醤油スタジアムまでは3.1km(徒歩39分)。
「スタジアムに7時前に着いておきたい」から逆算していくと、
1、シャトルバスに乗るために駅まで行って、また駐車場からスタジアムまで歩く。
シャトルバスも並ぶと思われるので早めに駅に着いておかないといけない(2km弱、およそ40~50分)。
2、ホテルからスタジアムまで歩く。(疲労が溜まる)
どちらを選んでも、なんとなく中途半端な立地ではありました。
そして結果、私が選択をしたのはこちらでした。地方大会に行かれる際は是非この方法も案の一つにしてください。
それがこちら
・シェアサイクル(ekobike)
これのお陰で、前日にスタジアムに下見に行くこともでき、スタート位置やゴール、ウォーミングアップ場を見ることができ、大会当日のイメージを高めることができました。
同時に大会当日もこれを利用し、スタジアムまで脚をできるだけ使わず、かつ自分のリズムで会場入りすることができたため、非常に便利でした。
しかも、都内のシェアサイクルと比較すると、非常にコスパが良い。
地方大会のみならず、観光で地方を訪れた際に利用することもお勧めします。
まとめ
思い通りのレース運びをできたのは25kmまででした(ここまでは本当に軽快に走ることができた)。
結果的には自分の力を過信してしまったオーバーペースによる疲労の蓄積が大きな要因だったのだと思います。
ただ、今回のこのような貴重な体験ができたため、改めて一つ一つを見直し、また今後この経験を武器に変えてまた走り出したいと思います。
「自分はまだまだこんなもんじゃない!」そう内なる声が叫び始めました。
Nextレースは2022年2月6日『別府大分毎日マラソン』!!
この大失敗レースが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
皆様も引き続き練習、大会、頑張ってください!!応援しています!!