はじめに
理想の走りを追求し、高い目標を持っている方にはお勧めです。
もちろん、そうではないけど走ることが好きで故障などに気をつけて美しく走りたい方にも良いアイテムだと思います。
使用方法はとても簡単です。
使用できるデバイス(時計)はForeAthlete245,745,945となります。
ForeAthlete45,235jなどは使用できませんので注意してください。
スマートフォンを持ち歩かなくても後で自動的にアプリと連携して携帯電話に転送されます。
※こちらのガーミンコネクトというアプリの取得が必須です。
無料ですし、詳細を見やすくなりますし、データも保存されますので取得しておきましょう。
これを使って自分のランニングフォームをランニング中の挙動を分析することができます。
その内容は以下の6つ
- ピッチ(1分間あたりのステップ数を表示します)
- ストライド(一歩ごとの歩幅、メートル単位で計測します)
- 上下動比(上下動とストライド幅の比率をパーセンテージで表示します。数値が低いほど、トレーニングフォームが良好であることが示されます)
- 上下動(身体が上下に動く振れ幅をセンチ単位で計測します)
- GCTバランス(左右バランス)(左右の足が地面に接地している時間を左右の割合(%)で表示します)
- 接地時間(足が地面に接地している時間をミリ秒ms(1/ 1000秒)単位で計測します)
これらを分析することで、ランニングエコノミーの改善(走ることのムダをなくし、長時間楽に走れるようにする)、ケガの予防などに役立たせることができます。
それでは詳細を見ていきましょう!
設定方法
お手持ちの時計(デバイス)とペアリング(接続)します。
デバイスによりペアリング方法が異なるようですが、おおむね同じようですので、私の使用しているForeAthlete245を使って説明していきます。
・最初に時計とランニングダイナミクスポッド(RDポッド)を用意します。
・時計の画面に向かって左側中央のボタンを長押しします。
・画面表示が変わったら「センサー」という項目を探します。
・「センサー」が表示されたら右側上のボタンを押し、「センサー追加」という項目を表示させ、もう一度右上ボタンを押します。
・「すべて検索」と表示が変わります。変わりましたら左側中央ボタンを押します。
・「RDポッド」と表示されます。
ここで RDポッドの登場です。
・用意できたら、時計の右上のボタンを押します。
・「センサー検索中」という表示になりますので、時計の近くで「RDポッド」を軽く振りましょう。
・センサーが検出してくれ「接続」となりますので、右上のボタンを押しましょう。接続(ペアリング)完了です。
以降はランニング前に何度か振る。あるいは所定の位置にセットし、何歩か歩く、または走ると自動でペアリングするようになります。
使用方法
試着しているウェアの背面中央(背骨)腰部分にクリップで挟むように装着します。
この時に気をつけるのは3つ
- しっかり中央に装着すること
- 斜めにならないように真っすぐ装着すること
- センサー部位をウェアにしまい込まず、外に出すこと
一度ペアリングしてあれば、その後も自動にペアリングされますので(「接続」と表示されランニングマークが点滅から点灯に変わります)、準備が整ったら走り出しましょう!
結果・分析
写真で見ていきましょう!
赤枠で囲ったところがRDポッドを使用していないとき(左)と使用したとき(右)のデータの違いです。
上3項目は同じですが、4項目増えていますね。
さらにそれぞれの詳細を見てみましょう!
このようにそれぞれをグラフにして表示してくれます。
では、まだこれを見ただけだとよくわからないという方のために、各項目を少しわかりやすく説明します(私は最初よくわかりませんでした)。
・ピッチ(spm)
spmとは?Step Per Minute/1分間に刻む回数 1分間に何歩進んでいるかという単位です。
上記の図ですと平均が166歩、最大の時が174歩ということになります。180歩が理想という話も時々耳にしますが、これは走力や走り方(ストライド走法、ピッチ走法)によって変わってくると思います。
無理に180という数字だけを追いかけることはしないようにしましょう。
・歩幅(m)
ストライドとよく言われます。1歩あたりの歩幅(m)です。
ピッチと歩幅を掛けることによって1分間にどのくらいの距離を走っているのかもわかります。
私の場合ですと、166(ピッチ)×1.43(歩幅)=237.38mになります。(いつかは250mで走りたい 笑)
・上下動比(%)
上下動とストライド幅の比率(%)。計算だと9.6cm(上下動)÷143cm(歩幅)×100(%)=6.7(%)になるのでしょうか。
一般のランナーは8%くらいを目指しましょうと言われています。
トップランナーは6%くらいだと言われています。私はトップランナーの方はもっと低いと想像します。
・上下動(cm)
一歩に対する上下の振れ幅です。
上下動が同じ10cmだったとしてもストライドが長ければその比率は低くなるということです。
トップランナーほ上下動は大きいかもしれませんがストライドが広いために比率は低くなるということ。
ピッチ走法(歩幅が狭く、回転数(ピッチ)が早い走り方)の方は、上下動も上下動比も低くなると考えられます。
・GCTバランス(%)左右バランス
GCTとは?Ground Contact Time 地面と接している時間です。
それのバランスということで『左右の足の接地時間の平均』ということになります。
左右の平均が50%というのが理想ではあるが、2%以内なら許容範囲ではないかと言われています。
筋力差もあるためバランスが悪いと故障の原因にもなります。弱い方の脚を鍛えることで改善できるかもしれませんね。
私の場合左脚の筋力が弱いため、疲労が溜まってくると左脚への負担が大きくなります。そのため故障をするのは決まって左脚です。
上の図でも左側が約51%となってますね(左脚を鍛えましょう! 笑)。
・接地時間(ms)
msとは?Milli Second (1000分の1秒)のこと。
接地時間が長くなると1歩1歩が長い時間地面に接していることになります。よってスピードが出ていないといことになります。
ちなみにトップランナーは150msくらいということです。
個々の説明はこのくらいにして
さらに一つ一つのグラフの詳細を見たり、次の図のように上下動比(%)と上下動(cm)などの(歩幅、ペース、心拍数、接地時間、ラップ平均ペース、他)2種類の項目を同じグラフの中で掛け合わせて分析することもできます。
さらに一つ一つのグラフの詳細を見たり、ピッチと歩幅あるいは上下動など(ペース、心拍数、接地時間、ラップ平均ペース、他の項目を同じグラフに表示したり、同じグラフの中で2つのグラフを掛け合わせて分析することもできます。
この図の場合、水色と紫色のようなグラフが『上下動比』、緑色が『上下動』となっています。
縦軸
・左側が上下動比(%)
少し見ずらいかと思いますが、6.5%のところに平均値のラインが引かれています。
・右側が上下動(cm)
グラフと同じ緑色の数字で上下動(cm)の表示になっています。
横軸はどちらにも共通の時間が表示されています。
この図と他の図を照らし合わせ、個人的に分析できたことは、後半ペースは上がったのに対して上下動比、上下動ともに下がっている。歩幅は終始ほぼ一定なので上下動比の低下は、上下動が少なくなったことに対して生じたもの。
前半の脚が元気なときにムダに上下動をしてしまっているようなので、前半からこのムダをなくすことによって、もっとランニングエコノミーを改善することができる。
前半の上へのエネルギーをおさえた走りをできるようにしよう。
ということでした。
これは確実にこの『RDポッド』を使用していなければわからなかったことの一つですね。
動画で撮影をして、分析したとしてもここまで具体的に理解することは難しいでしょう。
電池交換について
電池の種類:ボタン電池RC1632
電池寿命:約1年(1時間/1日使用)
・RDPをシリコンカバーから取り出します。
・RDP裏面の電池盤を反時計回りに回すと開きます。
・電池を取り替えます。
・電池盤をセットし直し時計回りに回してロックします。
・シリコンカバーにランニングマークが上向きになるようにセットしてください。
以上です。
まとめ
自分のランニングフォームを数値化し分析できることで、これまで感覚でしかわからなかっとことが、具体的に視覚化できるようになります。
自分が想像していたより上下動が大きいなとか、左右のバランスが悪いな、などを確認しましょう。
そして、弱い方の足を強化したり、バランスよく走るための工夫をしてみたりすることで、故障をなくしたり、タイムが上がったり、長い距離が楽に走れるようになったりと変化が訪れるかもしれません。
自分のフォーム、理想の走りをどこまで追い求めるのか。それはあなた次第。
理想を追求するあなたのために。
以上
何かの参考になれば嬉しいです。
市民ランナーが自分の走りを分析するってなかなかできませんよね。でもかっこよく、または美しく走りたいと思っちゃいますよね。
ランニングは地道なスポーツです。コツコツ、楽しく、ケガなく、継続していきましょう!千里の道も一歩から。
それではまた。